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カクシタル1・2話レビュー&あらすじ

      2012/11/26

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カクシタル(각시탈)Gaksital/Bridal Mask1・2話レビュー&あらすじです。

韓国でいう日帝時代(韓国併合時代)の1930年台を描いているということで、それなりに身構えて視聴しました。

結果は肩透かしでした。というのも、とりあえず1・2話では反日帝というよりも、日帝に組みした朝鮮人と国粋主義者との対立が大きく描かれていたためです。

しかも、シリアスな内容をあえてシリアスにしないように描写しているためか、過去の作品で言うなら快刀ホン・ギルドン的な娯楽作に仕上がっています。そして、なんとなくヒーロー活劇チックで、仮面ライダーや戦隊モノの臭いもします。

時代考証がしっかりしてないのは韓国ドラマではある意味予定調和になっていますが、今回も???なところがありました。

チュウォン(주원)演じる主人公イ・ガント(이강토)がダンスホールで踊るシーンがあるのですが、そのバックバンドにエレクトリック・ギターとエレクトリック・ベースがいるんです。エレクトリック・ベースなんて、製品化されたのが1951年なんですけど・・・。

もちろん戦前にも開発されていたものはありましたが、日帝時代の朝鮮にあるはずはないのです。しかも1930年代に。

さて、ストーリーですが、イ・ガントは日帝の警察に努めていて、反日帝勢力を取り締まっています。けれども、心身障害者を装う兄がカクシタルということにまだ気がついていません。カクシタルを逮捕すべく行動していますが、警察内の他派閥との闘争により無実の罪を着せられて反逆者扱いされてしまいます。

鐘路(チョンノ)署の所長キムラ・タロウと長男ケンジがイ・ガントを追い詰めるのですが、タロウの次男シュンジはイ・ガンとの親友という家庭内ねじれもあります。

長いものにまかれて生きていくのか、国を憂い教示を胸に生きていくのか、選択の困難な時代と環境だったのでしょうね。日本による韓国併合は同時代性の見地からして致し方ないことだと思いますが、巻き込まれてしまった側の悲哀も少なからず感じてしまいます。

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