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カクシタル

      2012/11/26

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カクシタル(각시탈)Gaksital/Bridal Mask

1974年に発表されたホ・ヨンマンの同名漫画を原作にした韓国ドラマです。

1930年代の日帝に対するレジスタンスを描いた内容です。題名は主人公が仮面をかぶっていたことに由来します。

『主人公イ・ガント(이강토)は反日の人物を逮捕する親日巡査。彼が追っていたカクシタルの覆面をかぶって日帝に抵抗する人物が自分の兄だという事実を知り、自責の念に駆られ兄のカクシタルを被り、日本の帝国主義者たちを罰するための愛国志士カクシタルになる。』

というのがあらすじです。

カクシタル(각시탈)という言葉をはじめて聞いたので、詳しく調べてみました。韓国の無形文化財になっている安東の河回村に伝承される仮面劇(河回別神グッ仮面ノリ:ハフェビョルシングッタルノリ:하회별신굿탈놀)の1つで、カクシは漢字を当てると「閣氏」となり「嫁」を表し、タルは固有語で仮面を表します。

戊辰生(무진생)れの義城金氏(ウィソンキムシ)が17才で河回村(ハフェマウル)に嫁にきて、嫁にきたその年に夫と死別。一人で暮らしとなったのち亡くなり、村の人々は死んだそのカクシの魂が村を守ると信じて城隍神(ソナンシン:서낭신)にむかえたことがカクシタルの由来です。

カクシタルは嫁ぎ先での息の詰まる思いを表現していると言われ、日帝下での息の詰まる生活を強いられている朝鮮人民の思いと重なり、仮面の内に潜む抵抗を象徴しています。

キャスティングの段で、日本への悪影響を考慮して、韓流スターにオファーしても複数人から断られたとのことです。まだ見ていませんが、日帝の描き方は辛辣なものになりそうです。そうなると、そのような演技をした俳優は日本では活動しにくくなりますよね。

結局主人公は製パン王キム・タックでタックの異母弟を演じたチュウォン(주원)が演じることになりました。

このドラマが日本に入るかどうかは微妙ですが、韓国併合時代をどのように描いているのか興味もあるので、我慢できなくなるまでは見てみようと思います。

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