ただ君だけ 韓国映画
2012/11/26
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ただ君だけ（オジク クデマン：오직 그대만）ソ・ジソプ（소지섭）とハン・ヒョジュ（한효주）主演の韓国映画をただ君だけを見ました。
ソ・ジソプ演じるボクサー崩れのチョルミン（철민）と、ハン・ヒョジュ演じる事故で視力障害を負った女性チョンファ（정화）の恋物語です。
全く内容を知らずに見たため、チョンファの視線が普通でないことがひかかったのですが、視力障害によることだとわかり納得。そのまま見進めました。
前半は二人の内面描写が秀逸で、名作の予感を感じさせました。
けれども、ほぼ全盲に近い視力障害者が、階段を数十段（数百段？）も登らなければ辿りつけない、ものすごい坂の上に住んでいるところから、リアリティーとの乖離を感じ始めました。
そして、チョンファの角膜移植の資金を調達するために、闇組織が開催するファイトクラブでの死闘に出場することになりタイへと旅立ちます。
このあたりから、なんだか荒唐無稽な韓国特有のバイオレンス映画に変貌していきます。ソ・ジソプの体は鍛えられて美しいのですが、はっきり言ってこんなシーンは必要ありません。
チョンファの事故の原因となった出来事がチョルミンに起因していたりして、荒唐無稽に拍車がかかっています。
個人的には前半の雰囲気を踏襲して、人間模様に重点を置いてストーリーを展開すれば、秀作になり得たのではにかと思います。ジェットコースター式のストーリー展開と要素の詰め込みすぎは、韓国の脚本の悪癖ですね。二人の前半の演技と雰囲気が良かっただけに非常に残念です。
韓国での観客動員数も１００万人ちょっとなので、可もなく不可もなくといったところです。日本でも６/３０に封切されますが、おそらく苦戦すると思います。韓国の女性より日本の女性のほうがバイオレンスな格闘シーンは苦手でしょうから。