きれいな男だけじゃない!?最近の視聴率に見るラブコメ不遇時代
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ここ最近の視聴率動向を見ていると、韓国人の視聴特性がわかってきます。基本的に何かに過度に集中したり、過度に敬遠したりしやすい特徴があるのは周知の事実ですよね?
製作者者側もまた然りで、タイムスリップものがひとつ発表されると、雨後の筍のように他局も似たような作品を送り出してきます。
そのため、制作や視聴の動向を把握しやすいのです。
ラブコメ不遇時代
最近の特徴として顕著なのがラブコメの不遇です。
11月20日からスタートした、チャン・グンソク&IU主演のきれいな男(イェップン ナムジャ:예쁜 남자)の視聴率は、第1話の6.3%にはじまり、第6話では3.8%にまで落ちています。
先日終了した、ユン・ウネ、イ・ドンゴン、チョン・ヨンファ主演の未来の選択(ミレエ ソンテク:미래의 선택)も、初回こそ前作の好視聴率を引き継ぎ好調だったものの、その後順調に?数字を落とし、最終的には4.1%で終了しました。
そして、12/9から放送がスタートした、イ・ボムス&ユナ主演のKBS2月火ドラマ・総理と私(チョンリワ ナ:총리와 나 )の視聴率は、第1話5.9%第2話5.4%となっています。
3作共に共通するのが、ストーリーが単純でわかりやすいラブコメだということです。現在の韓国の視聴者は、理由はわかりませんが、明らかにラブコメを敬遠しています。
世相のせいなのか、ドラマのサイクルとして、視聴者がちょうどラブコメに飽きる頃なのか、偶然、作品性が低かったのか、実際のところはなんとも言えないところです。とにかく敬遠されていることだけは確かです。
そのため、この時期にラブコメを選択した俳優陣はアンラッキーと言わざるを得ません。
ヒットドラマは多岐にわたっている
直近で好調なドラマといえば、イ・ミンホ、パク・シネ主演の王冠をかぶろうとする者、その重さに耐えろ 相続者たち(相続人たち:ワングァヌル スリョヌンジャ、ク ムゲルル キョンドョラ サンソクジャドゥル:왕관을 쓰려는자, 그 무게를 견뎌라 – 상속자들)ですね。
ほかにも、ハ・ジウォン主演の奇皇后(キ・ファンフ:기황후)や先日終了したチソン&ペ・スビン主演の秘密(ピミル:비밀)も好調でした。これらは純粋なラブロマンス、時代劇、愛憎劇と、全く別のジャンルです。
どの作品にも共通していることは、色濃くしっかりとしたカラーが有るということです。逆にラブコメは何を語っているのか曖昧になりやすく、どっち付かずな印象を残すことが多いです。
現時点での韓国人は、特に曖昧なものではなく濃いものを求めているということでしょう。
ラブコメにも道はある!
それでは、ラブコメは全くダメなのでしょうか?決してそうではありません。
ソ・ジソプ&コン・ヒョジン主演の主君の太陽(チュグネ テヤン:주군의 태양)のように、明確なコンセプトを持った濃い味付けのドラマだと、しっかりと視聴者を獲得できます。
もっとも作家の構成力が左右するわけですが、逆説的には、陳腐になりがちなラブコメを生かすには作家の力が非常に重要だということです。
以上、ざっくりと最近のラブコメ不遇の状況を考察しましたが、現在放送中のドラマは残念ながら浮上の余地はないと思われます。ミニシリーズの場合、作家を変更したり突如ストーリーの大転換が図られるということは無いため、このまま行ってしまうでしょう。
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